天使とは、「清らかな心の持ち主、優しい人」の例えにも用いられる。
そういう人がこっちから願い出たわけでもなく、誘惑してくれるのだ。
この酒を飲んで、1%でもそういう気持ちにさせてくれるなら
毎日でも喜んで飲むところだ。
実際、この酒はうまい。
度数45度。
いわゆる芋臭さがまるでない。
梅酒にするときは、かならず本体の酒を十分吟味してから漬けるのだが、
今回は、ついつい飲み過ぎてしまった。
(いやこれは今回に限ったことではない)
720mlあった酒が、さあ漬けようと思ったときには300mlを切っていた。
え〜い、このまま飲んじゃえーって思ったが
そこは梅農家である。
少しでも梅酒にした。
実はこの梅酒、まだ味見していない。
正確に言うと味見できていない。
もしかすると、天使の誘惑が、悪魔の誘惑に変化している可能性があるからだ。
実社会でも天使が悪魔に変わることがよくある。
もちろんその逆もあるが…。
しかもそういう場合、本来ある悪魔より、
より悪魔的になっていることが多い。
天使のままでいてくれているのか、
悪魔に変わっちゃってるのか。
飲んで見なきゃあ分からない。