酒の席で醜態をさらしたことはない。
自分で思っているだけだろ?
ほんとは酒の席で暴れたり、
愚痴ったりしてるんじゃないの
って思うかもしれない。
だか、そういうことは一切無い。
これは確信できる。
なぜこれだけ自信を持って無いと言えるのか。
それにはきちんとした理由がある。
正確にいえば、暴れるだけの力がないのだ。
酒を飲んで暴れると、当然酔いがまわる。
少しでもゆっくり、味わいながら酒を飲みたいのに、
わざわざ自らの楽しみを奪いにいくようなことはしない。
とまあえらそうなことを言っているが、
要するに「激しく弱い」のだ。
どれくらい弱いかは、僕と一緒に酒を飲んでみたら分かると思う。
おごってくれるなら、いつでもついていこう。
中ジョッキ一杯で赤くなる。
赤くなってから強いんでしょ?
って思うかもしれない。
だが経験上、すぐ赤くなる人で、
酒がめっぽう強いという人にお会いしたことがない。
なんでもアセトアルデヒドというものが関係しているらしい。
例えば、最近一緒にお酒を飲んだY子は、
飲んでも飲んでも赤くならなかった。
反面僕は、飲めば飲むほどふらふらになった。
顔が真っ赤になった。ニホンザルのお尻のようになった。
男が真っ赤で、女の子がしらふと言うのは、
かなり格好悪いものだ。
さらにその後、コンビニなんかに寄ると
「あんた酒飲んだでしょ?」
みたいな顔で、
「いらっしゃいませ、こんばんは」
と店員が大声でしゃべりかけてくる。
こういう時、「こんばんは、はいいから水くれ。」と言いたくなる。
言うより先に、ボルビックを買っています。
でもこの挨拶が、なんだか「いらっしゃいませ、ヨッパイサマ」
と言われているようでヤダ。
ホントこれがまた実に面映ゆい。
なんとか酒に強くなる方法を教えて頂けないだろうか?
飲んでりゃ強くなるとか、とりあえず飲まなきゃ
みたいなことはよく言われるが、
強くなると言う目的のためにだけに酒を飲みたくない。
一度でいいから、暴れる余力があるくらい酒が強くなってみたい。
今の僕には、みんながまだ「しらふ」のうちに暴れるしか方法はない。
弱いから酒飲みすぎて叱られたことがない。
「がらるっど(鹿児島弁で叱られるよって意味)」って言われてみたい。