農園の梅は、園主を中心に「一番最初から一番最後まで面倒を見る」という方針のもと作られています。

　種から厳選して育てると圧倒的に時間と手間がかかる梅栽培。私が携わり始めた１０年前はもちろん。農園では、代々厳選した種から梅を栽培してます。

　この梅をお客様の元に届けたいと思い、ＨＰを立ち上げてから間もなく１０年。はじめは青梅を中心にしておりましたが、今では減塩の梅干等も販売するようになりました。お陰様で今でも前年比の倍近く、ご注文をいただくようになっております。
　農園としては、きちんと栽培にも目を届かせながらやっていきたいと考えておりますので、規模拡大はせず、これからもよい紀州熊野梅だけを作ってお客様にお届けしたいと思っております。

　収穫する段階から、皮が薄く、果肉が柔らかい完熟南高梅。

細心の注意を払いながら仕事をしても、製造過程でどうしても出てしまうのが、このくずれ熊野梅干です。果肉が多く、とろっとした食味は、エキスが十分に染みこんでいます。

　梅樽から上げる時は、とくに注意が必要。天日干しする前なので、梅が非常に柔らかくなっています。皮が柔らかいから出来てしまうくずれ熊野干が出来てしまいます。
　ゆっくりとセイロを樽に漬けて梅をすくいます。この時、セイロにぎゅうぎゅう詰めに梅を入れないのがコツです。ひとすくいで毎回一定の梅をセイロに入れるのは、意外に難しく慣れるまでかなりの年月がかかります(^_^;)