農園では、代々、種の段階から優良な南高梅の種子を厳選し、苗を育てています。そうしてできた南高梅の苗を栽培し、青梅や梅干しとしてお客様のもとにお届けいたします。
では、なぜ種の段階から厳選するのか?
それは、梅、とくに南高梅は個体間の性質のばらつきが大きく、それぞれの苗によって樹勢や収穫量が非常に違ってくるからです。
例えば、同じ時期の苗で同じ気象条件の畑に植えたとしても、一方は、樹勢がよく、実の大きさも3L中心の大玉の実が出来やすいが、その隣の樹は、樹勢は強いけど、ほとんど実が着かなかったり、実は多く着くけど小さい南高梅ばかりができたり、という場合があります。
このような違いは、その年の気象や畑の土壌の具合などに影響される場合もありますが、明らかに種子の段階である遺伝子レベルの違いによるものだと考えます。良い苗を育成しないと、後天的に、いくら土作りや栽培方法を改良しても限界があります。
ここでは、南高梅の苗を育てるには、非常に時間と手間がかかること、南高梅の種をそのまま育てるだけでは、南高梅の苗にはならないこと、過酷な苗の選抜方法など農園の苗作りをご紹介していきます。
農園では、こうして受け継がれてきた優良な青梅、梅干しをお届けいたします。
それでは順序立ててご紹介
10年前に撮った、私の種まきの写真
厳選した苗を育てるためその作業は、
長い間受け継がれています。
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