泡盛は、1回しか飲んだことがない。
もちろん沖縄のお土産に。
大学、陸部の後輩、セニョールFが夏休みを利用し、
「野宿しながら自転車で沖縄-横浜間を目指す」
といういかにも無謀な挑戦をした。
(ちなみに陸部には、このような無謀で酔狂な挑戦をした者が他に5人もいる。)
(断っておくが、この中に私は含まれていない。)
その旅の途中、自転車で来るにはあまりにも過酷な
ここ「熊野」まで足を運んでくれたのだ。
しかもその時、「泡盛」持参で。
これの何が感激したって、
沖縄からず〜と、泡盛を自転車の横のバックにつら下げて持ってきてくれたこと。
宅急便でもない。
空輸でもない。
飛脚でもない。
いうなれば自転車土産で。
セニョールFが熊野についた夕刻は、
「夏なのに三日間も風呂に入っていない」という状態だった。
「こりゃやばい」
「なんとかせねばこっちがもたない」と思い、
はよはよ風呂に入れてやった。
アフリカ大陸で10日間ほど風呂に入らずにいたことがあるが、
これの方がまだまし、と思えたほどだ。
それほどくしゃかった。
その夜は、セニョールFと農作業兼宿泊施設で
泡盛でいっぱいやったのはいうまでもない。
とまあ、この時だけです。泡盛飲んだのは、
でもめちゃくちゃきついんですもん。
旅の話を聞く前に、撃沈しちゃいました。
それから約一年。
眠っていた脳神経の中から「泡盛」という言葉を
呼び覚ましたのは一通のメール。
はじめは「梅の剪定に使うのこぎり、どこのメーカー使ってますか?」
っていう質問メールだった。
このお方とのメールのやり取りの中で、
「実は泡盛で漬けているんです」と爆弾発言。
いろいろ梅酒マニアネットワークを駆使し、リサーチした結果。
いらっしゃるんです泡盛梅酒派が。
しかもかなりの数。
「これはコアラが地上で寝てた」ぐらいビックリしました。
で、漬けますよー。
29歳の梅雨は。
まだどれにするか決めてないですけど。
この項の登場人物
セニョールF
名前の由来
第二外国語がスペイン語だったため。
それだけで大学卒業後も、セニョ、もしくはセニョールFと呼ばれている。
2006年2月12日現在、福島県で働いている。
と思っていたが、転勤で宮城にいるらしい(2006年2月22日)