熊野詣の道 
熊野の大自然
熊野の神髄
 熊野に参詣するためには、出発前数日間の精進屋に入っての潔斎、出発後は路次の祓、沿道の王子に奉幣することなどいくつかの宗教的作法が義務づけられていました。なかでも熊野詣に特有なのが、各王子への奉幣です。俗に九十九王子といわれ、その社は時代とともに栄枯盛衰を繰り返してきました。また「梁塵秘抄」によれば、王子とは熊野権現の分身だと記されています。人々が難路を歩みながら、熊野権現の加護を実感できる場所であった王子を紹介していきます(^^)/。各王子の画像をクリックすると大きくなるよ(^^)/
三鍋王子
万呂王子
不寝王子
大門王子
十丈王子
大坂本王子
比曽原王子
継桜王子
中の川王子
小広王子
熊瀬王子
岩神王子
湯川王子
猪鼻王子
発心門王子
水呑王子
伏拝王子
祓戸王子
湯ノ峰王子
浜王子
佐野王子
浜の宮王子
稲葉根王子

 藤原宗忠の日記「中右記」の天仁二年(1109)十月二十二日条に、「伊奈波祢王子社に参り奉幣」とあるのがこの王子の初見です。

 建仁元年(1201)、後鳥羽上皇の熊野詣に随行した藤原定家は、十月十三日に稲葉根王子に参拝しています。そこで定家は、この王子は儀式が華やかであったと書いています。

 承元四年(1210)四月二十八日、修明門院が参詣した際には、この王子を五体王子としています。室町時代にも五体王子として存続し、足利義満の側室・北野殿が参拝した折りには、神楽が奉納されています。

 近世においては、「岩田王子」ともいわれ、村の産土神として祀られていました。
 拝殿が設けられ、末社に稲荷神社を付帯していましたが、大正四年(1915)に岩田神社に合祀されました。現在の社は、昭和三十一年に復社されたものです。

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