熊野詣の道 
熊野の大自然
熊野の神髄
 熊野に参詣するためには、出発前数日間の精進屋に入っての潔斎、出発後は路次の祓、沿道の王子に奉幣することなどいくつかの宗教的作法が義務づけられていました。なかでも熊野詣に特有なのが、各王子への奉幣です。俗に九十九王子といわれ、その社は時代とともに栄枯盛衰を繰り返してきました。また「梁塵秘抄」によれば、王子とは熊野権現の分身だと記されています。人々が難路を歩みながら、熊野権現の加護を実感できる場所であった王子を紹介していきます(^^)/。各王子の画像をクリックすると大きくなるよ(^^)/
三鍋王子
万呂王子
不寝王子
大門王子
十丈王子
大坂本王子
比曽原王子
継桜王子
中の川王子
小広王子
熊瀬王子
岩神王子
湯川王子
猪鼻王子
発心門王子
水呑王子
伏拝王子
祓戸王子
湯ノ峰王子
浜王子
佐野王子
浜の宮王子
切目王子
 切目王子は崇神天皇の時代、今から約1500年前の建立と伝えられ、天照大神より五代にわたる神霊を祀るとされています。

 その後この王子は熊野詣の中でも重要な社とされ、正治二年(1200)十二月には、後鳥羽上皇が歌会を催しており、この時の「熊野懐紙」が残っています。

 平治の乱が起こったときには参詣途中の平清盛が、この王子から都に引き返し、元引の乱には、大塔宮がここで熊野権現のお告げを受け、十津川へ落ち延びるなどいろいろなエピソードが残されています。

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