眼前に広がる千里が浜は、「枕草子」、「伊勢物語」、「大鏡」、「保元物語」など、多くの文学作品に登場します。
「大鏡」には、花山法皇が熊野参詣の途中、千里が浜で病気になり、海岸の石を枕にしてお寝みになったとあります。
また、藤原定家が近露王子で行われた歌会で「くもきゆる ちさとのはまの 月かげは 空に時雨れて 降らぬ白雪」という千里が浜にちなんだ歌を詠んでいます。
千里王子は室町時代に「貝の王子」と呼ばれたようで、応永三十四年(1427)、足利義満の側室・北野殿の産気の際には、浜辺で拾った貝を王子社に奉納しています。
実はここ、サハラマラソンの砂漠対策としてこの砂浜で練習しました。
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