熊野詣の道 
熊野の大自然
熊野の神髄
 熊野に参詣するためには、出発前数日間の精進屋に入っての潔斎、出発後は路次の祓、沿道の王子に奉幣することなどいくつかの宗教的作法が義務づけられていました。なかでも熊野詣に特有なのが、各王子への奉幣です。俗に九十九王子といわれ、その社は時代とともに栄枯盛衰を繰り返してきました。また「梁塵秘抄」によれば、王子とは熊野権現の分身だと記されています。人々が難路を歩みながら、熊野権現の加護を実感できる場所であった王子を紹介していきます(^^)/。各王子の画像をクリックすると大きくなるよ(^^)/
三鍋王子
万呂王子
不寝王子
大門王子
十丈王子
大坂本王子
比曽原王子
継桜王子
中の川王子
小広王子
熊瀬王子
岩神王子
湯川王子
猪鼻王子
発心門王子
水呑王子
伏拝王子
祓戸王子
湯ノ峰王子
浜王子
佐野王子
浜の宮王子
三栖王子
 古道は、出立王子からしばらく平地になり、ここ三栖王子で小高い丘へと上ります。梅畑の中にひっそりとたたずむ跡地からは、田辺市三栖地区の町並みが見渡せます。

 概略 三栖の地名は藤原為房の日記、「大御記」 に出てきて永保元年(1081) 熊野に参詣した際、三栖荘に宿泊するとあります。王子の名は藤原定家の日記、『熊野道之間愚記』 に「ミス山王子」 と書かれているのが初見です。

 承元四年(1210) 四月の『修明門院熊野御幸記』でも三栖王子に参詣したことが記されています。室町時代には、すでに三栖から潮見峠越えの道が開かれていていました。その後は、退転し、江戸時代に再興され「影見王子」と呼ばれたようです。

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